不動産売却に効果的な広告の種類とその特徴を把握しましょう〜後編
はじめに
こんにちは、エステートプランです!
前回ご紹介した「不動産売却に効果的な広告の種類とその特徴を把握しましょう〜前編」 の「新聞広告やチラシの折り込み」、「住宅情報誌やフリーペーパーへの広告掲載」に加え、他にはどのようなメディアがあるのかを、引き続き解説していきます。
テレビ広告
テレビCMは、多くの視聴者に広告を届ける手段の一つです。新築の高級マンションなどのCMをご覧になったことがある方も多いでしょう。
〈テレビCMの広告費用〉
テレビ広告の費用は、1カ月間に15〜30秒のCMを何回放送するか、または放送する地域や頻度によって異なります。複数のパターンでCMを制作して放送することも可能ですが、その分制作費がかかり、安くても数十万円程度の予算が必要となります。
〈テレビCMの広告の特徴〉
15〜30秒のCM枠では、伝えられる情報量が限られているため、中古物件の広告にはあまり適していません。主に新築マンションの広告や不動産会社のブランドイメージ強化など、印象を重視した目的で使用されることが多い傾向にあります。

インターネット広告
インターネット広告にはさまざまな方法やサイトがありますが、一般的には、不動産情報が多数掲載されているポータルサイトを活用する方法が主流で、大きく分けて3つの手段が考えられます。
〈インターネット広告の費用〉
主なインターネット広告には以下の3種類があり、訪問者数が多いサイトほど広告費用が高くなります。
・自社サイトに物件情報を載せる
・大手不動産情報サイトに物件情報を載せる
・ポータルサイトに広告を掲載する
「自社サイト」は、その不動産会社が運営するウェブサイトに物件情報を掲載する方法で、費用をかけずに情報を載せることができます。ただし、目立たせるためには別途費用が発生することが多いです。
「大手不動産情報サイト」は、多くの閲覧者がいるため、集客効果が高いですが、1件ごとに広告費が必要となります。
「ポータルサイト」には複数の選択肢があり、どのサイトに、またどのくらいの期間広告を出すかによって、掲載費用が大きく変動します。安い場合は数万円から、高額な場合は数百万円に達することもあります。
〈インターネット広告の特徴〉
近年、不動産情報を探す手段としてインターネットが主流となっており、それに伴いインターネット広告の重要性も増しています。単に物件情報を掲載するだけでは目を引きにくいため、写真や動画を活用して物件を魅力的に見せる工夫が大切です。
また、インターネット広告の特徴は、立地や間取り、使い勝手、周辺環境など、他のメディアと比べて多くの情報を掲載できる点です。多くの人が希望条件から物件を検索するため、細かな情報を発信することで、広範囲の人々に物件を知ってもらうことができます。
レインズへの登録
レインズは、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営するネットワークシステムで、簡単に言うと、不動産会社(宅建業者)のみが利用できる専用サイトです。
このサイトには、会員となっている不動産会社が登録した物件情報が集約されており、レインズに登録している全国の不動産会社と情報を共有できます。なお、一般の方はこのサイトにアクセスすることはできません。
〈レインズの広告費用〉
レインズへの登録は基本的に無料です。
ただし、一般媒介契約の場合、レインズへの登録は任意であり、登録を希望する場合は契約時にその旨を不動産会社に伝える必要があります。
〈レインズの広告の特徴〉
レインズに物件を掲載する最大のメリットは、物件情報を多くの不動産会社と共有できる点です。情報を多くの業者に見てもらう機会が増えれば、それだけ購入希望者が見つかる可能性が高くなるため、広告効果が非常に高いと言えます。

現地看板
最後に、現地に看板を設置する方法をご紹介します。アナログな方法ではありますが、その地域で物件を探している人の関心を引くことができます。
〈現地看板の広告費用〉
現地看板を設置するための費用は、看板の制作費と現地に設置するための木の杭や板などの材料費程度で、他の広告手段に比べてかなり低コストです。基本的には、他の広告手段を利用する場合でも、現地には看板を設置するのが一般的です。
〈現地看板の広告の特徴〉
特定のエリアを絞って不動産を探している人は、周辺環境を確認するために現地を訪れることがよくあります。その際、「売家」の看板を目にして物件に興味を持つこともあります。看板をきっかけに問い合わせが入ることも少なくなく、効果的な手段と言えるでしょう。
まとめ
不動産の売却においては、スピードが非常に重要です。早期に売却を実現するためには、物件情報を多くの人に効果的に伝える広告活動が不可欠です。
不動産会社によって得意とする広告手法が異なるため、このコラムで紹介した広告の種類や特徴を参考に、どの広告手法を採用するかを確認したうえで、媒介契約を結ぶことが大切です。

エステートプランでは、売却を依頼された物件をインターネットに掲載するほか、チラシや現地看板の設置など、さまざまな広告手段を活用して買主様を探しています。売却に関することをはじめ、処分、住み替え、税金に関するご相談など、不動産に関するあらゆるご質問にお気軽にご連絡ください。